オムロンの血圧計HEM-7120とHCR-7104の大きな違いは記録機能の性能です。HCR-7104の方が、高度な記録ができて便利ですが、その分、価格も高くなります。しかしながら、実際使用するのがお年寄りだと、そうした機能を使わなかったり、使いこなせないため、むしろそうした機能を省いて、お求めやすい価格になっているHEM-7120をあえて選ぶユーザーもいます。
以下詳しく解説します。

記録できる数の違い:
HCR-7104は60回、HEM-7120は1回(前回値のみ)です。HCR-7104の方が複数人で使う場合や長期間の血圧変化を確認する場合に便利です。
HCR-7104は、最大60回の計測結果を自動的に保存できる記録機能があります。多数の計測結果を保存できることで、以下のようなメリットがあります。
- 計測履歴を長期的に把握できる:保存できる計測結果数が多いため、長期間の健康管理に向いています。継続的に計測を行い、健康状態の変化を把握することで、生活習慣や治療の効果の影響を確認することができます。
- 複数人で使用することができる:記録できる計測結果数が多いため、複数人で使用することが可能です。例えば、家族や介護者と情報を共有し、健康状態を管理することができます。
- 確実なデータの管理ができる:自動的に保存されるため、過去の計測データを紛失するというリスクが減ります。手動で記録する場合は、データの誤記や紛失がある場合がありますが、HCR-7104の場合はそういったことがないため、確実なデータの管理ができます。
以上のように、HCR-7104の計測結果を自動的に保存する記録機能は、健康管理に役立ちます。最大60回の計測結果を保存できるため、長期間の健康状態の変化を把握することができ、複数人で使用することもできます。
ただし、ご老人にはこの機能を使いこなすことは難しい場合があり、この機能がついているために、かえって使いにくいというユーザーもいます。
平均値表示の有無:
HCR-7104は計測した血圧の平均値を表示できますが、HEM-7120はできません。平均値表示は血圧の傾向を把握するのに役立ちます。
測定するのが毎日の日課になっている人には、あると便利に使える機能です。血圧計をたまにしか使わない人には、あってもあまり意味のない機能です。
サイズ・重量:
オムロンの血圧計HEM-7120とHCR-7104について、サイズや重量の違いは次の通りです。
- HEM-7120:
サイズ:幅103mm × 高さ80mm × 奥行き129mm
重量:約280g - HCR-7104:
サイズ:幅107mm × 高さ62mm × 奥行き150mm
重量:約248g
HEM-7120とHCR-7104のサイズは近いですが、HEM-7120の方が少し高く、奥行きも深い傾向があります。一方で、HCR-7104は幅が少し広く、高さが低めです。また、HCR-7104はHEM-7120に比べて軽量であり、持ち運びに適しています。ただし、プロ仕様の血圧計に比べると、どちらの機種も非常にコンパクトで、使用時にも取り回しがしやすいと言えるでしょう。
価格:
これを書いている時点では、HEM-7120の方が千円くらい安いです。価格重視の方はHEM-7120を選ぶと良いでしょう。
HCR-7104のメリット・デメリット
- メリット:
記録できる数が多く、血圧の平均値も表示できる
複数人で使う場合や長期間の血圧管理に適している - デメリット:
サイズ・重量が大きく、持ち運びに不便
価格が高い
HCR-7104の情報はこちらも参照してください↓↓
HEM-7120のメリット・デメリット
- メリット:
サイズ・重量が小さく、持ち運びに便利
価格が安い - デメリット
記録できる数が少なく、血圧の平均値も表示できない
一人でしか使えない
以上がオムロン血圧計HEM-7120とHCR-7104の違いとそれぞれのメリット・デメリットです。どちらを選ぶかは、使用目的や予算に応じて決めてください。参考になれば幸いです。